キシリトールは虫歯予防に効く、と言われていますが本当でしょうか? どういうメカニズムで虫歯を予防してくれるのでしょう。
サトウキビなどからとれるのが「砂糖」、木の樹脂などからとれるのが「キシリトール」。キシリトールは樹脂のほか、イチゴやプラムなどの果物、ブロッコリーやナスなどの野菜にも含まれている自然の成分です。
虫歯菌から見ると、砂糖もキシリトールも同じ形をしているそうです。虫歯菌はキシリトールを消化できないためキシリトールを食べた虫歯菌は生きるためのエネルギーが補給されません。消化されずにおなかがいっぱいのままの虫歯菌はそれ以上砂糖も食べられなくなってしまうため死んでしまいます。そんなわけで、キシリトールは虫歯菌を殺してしまうのです。
また、ほかにも唾液の状態を整え、お口の中を良い環境にする役目もあります。市販のキシリトールガムはキシリトールの含有率が50%のものがほとんどですが、歯科医院専用のガムやアメは100%で、より虫歯予防効果が期待できます。キシリトールのガムやアメを食べる際には、パッケージに書いてある用量をよく読んで食べてるようにしましょう。食後にガム1粒程度では足りないものも多いので、きちんと効果の得られる量を摂ることが大切です。