予防歯科におけるフッ素の働きについて

「虫歯予防にはフッ素がいい」というのは、
ハミガキの宣伝などですっかり浸透しているようですが
ではなぜ虫歯予防にはフッ素がいいのか、ご存知ですか?
今回は、予防歯科におけるフッ素の働きについてご紹介します。

◆フッ素ってどんなもの?
フッ素はミネラルの一種で、自然界ではあらゆるところに存在しています。
例えば飲み水。緑茶やビール、りんごなどの果物、牛肉やイワシなどにも含まれています。
外国では、食品や飲料水、調味料などにフッ素を添加しているものも販売されています。
過剰摂取は健康に害をもたらすと言われていますが、
常識的な範囲で使用する場合には問題のない程度の量を添加しているのだそうです。

◆フッ素はどうやって虫歯を予防するの?
・歯の表面修復を促進
歯ブラシで取り除けなかった食べかすを餌にして、虫歯菌が酸を出します。
その酸によって歯から溶け出したカルシウムやリンを、フッ素が補ってくれます。
エナメル質の修復を促進して、ダメージを受けた部分を再石灰化します。

・歯の表面を強くする
再石灰化してダメージを修復するだけではなく、
歯の表面を覆っているエナメル質を強くしてくれます。
酸に溶けにくい性質になり、虫歯になりにくくなります。

・虫歯菌の働きを抑える
虫歯菌の活動を抑制し、酸が作られる働きを弱めます。
これにより、歯を溶かして虫歯になりやすいリスクを抑えることができます。

◆予防歯科でのフッ素の働き
予防歯科では、虫歯・歯周病の検査、みがき残しチェック、
歯磨き指導、歯のクリーニングの仕上げにフッ素を塗布します。
キレイにお掃除された歯に、再び虫歯菌や歯周病菌が害をなさないようにフッ素でコーティングするのです。

歯科医院で塗布するフッ素は、市販のものよりも濃度が高く、効果も持続します。
3ヶ月に1回はメンテナンスを受けて、フッ素を塗布し、虫歯のないお口を目指しましょう。

予防歯科におけるフッ素の働きについて

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