よく、「虫歯が多いのは遺伝かな?」
というおっしゃる患者さんがいます。
そういう方はまず、歯自体が弱い。
これは、歯の結晶の密度の問題で個人差はありますが、
歯自体の遺伝子よりも唾液の中に、
カルシウムやリンがどれくらい含まれているかにかかっているのかもしれません。
これに関連して唾液の量も影響します。
あとは、遺伝的に虫歯に影響するものとしては、
歯ぎしりの強さがあります。
歯ぎしりには色々な要因が関係してきます。
単純に遺伝的に歯ぎしりが強いわけではありません。
あごの骨の大きさが小さいために歯並びが悪いことも虫歯の原因です。
また、遺伝的になりやすい糖尿病も虫歯を悪化させる要因になります。
しかし、歯ぎしり以外のほとんどの場合、
毎日の歯磨きを丁寧に行えば虫歯はかなり防ぐことが出来ます。
「虫歯になりやすいのは遺伝だから仕方ない」と諦めずに、
丁寧な歯ブラシの使い方を歯科衛生士さんに教えてもらってくださいね。