歯には虫歯になりやすい部分、なりにくい部分があります。歯がなぜ虫歯になるかというと、歯の表面についた虫歯菌が甘い物を食べて、酸を出しその酸で歯が溶けるからです。
虫歯菌が出した酸が歯を溶かすには相当な時間がかかります。ですから、一時的に汚れていてもそんなに簡単には虫歯にはなりません。歯磨きをした後、汚れを赤く染め出してみたことを想像してください。なぜ赤く染まる部分があるのか。それは歯ブラシの毛がうまく当たっていないからです。たいていは毎日同じ磨き方をしているわけですから、磨けていない部分はいつも磨けていません。
一度も歯磨きをしなかったらお口の中はどんなになるか想像してみてください。これが部分的に起こっているわけです。例えば歯と歯の間、歯ブラシの毛が入らない場所はものすごくきたないわけです。そこでは毎日毎日、虫歯菌が歯を溶かし続けています。では虫歯を作らないためにはどうすればよいか。簡単です。汚れの溜まり続けている部分をなくせば良いわけです。
さて、それではこの汚れの溜まり続けている場所はいったいどこなのか。そこを徹底的に掃除できれば虫歯はできないことになります。
汚れの溜まり続けている場所ですが
1:歯と歯の隣同士接している間の部分
2:歯の表面の溝の奥
3:歯並びが悪く歯ブラシが入らない場所
4:親知らずなど歯ぐきの中に埋まっている歯と接している部分
5:歯の表面にヒビが入って、ヒビの中に汚れが侵入している場合
6:金属など人工的なものを接着剤で着けていて、
接着がはがれかかってすき間が開いている部分
7:入れ歯のバネなどが常に歯に接している部分
この中には自分では絶対に掃除出来ない部分もあります。ただ普通に歯ブラシをしているだけでは残念ながら完全に虫歯を防ぐことは出来ないと言うことになります。本当に効果的な歯ブラシの使い方を歯科医院に行ってプロの歯科衛生士さんに教えてもらってください。
そして歯ブラシでは取れない汚れの溜まりやすい部分をどうしたら汚れが溜らないように出来るかを相談して対策を講じてください。そうすれば虫歯は出来なくなるはずです。