保険制度は毎年少しずつ改正されていて、
その時々である程度の予防が認められたり、
いきなりその制度が廃止されたり、複雑です。
本来、保険ではできない部分まで含めて、予防歯科(予防処置)を保険で出来ますと言う歯科医院もあります。
実際に保険制度の違反のグレーゾーンぎりぎりのところで、毎月患者様に来院してもらって、
クリーニングをしている歯科医院の話を聞いたことがあります。
保険診療は色々な規則が厳密に決められていて、出来る事は限られています。
歯科医院によっては、少しでも利益が出るのであれば、敷居の高い自費の予防処置よりも、
患者様に受け入れてもらいやすい、費用の安い保険診療の範囲で予防が出来ると言ってしまった方が経営的に有利と考えるところもあります。
但し、保険診療のルールに違反しない範囲では、本当に歯を将来に渡って守るために、
一人一人に適した効果的な予防処置を行うために必要な時間を確保することは難しいのが現実です。
ルールを守った範囲では費用が安すぎて、ほとんどの歯科医院では赤字になってしまうところが多いはずです。
一人一人に適した予防処置を行うために必要な、事前の検査を省いて、
単純なクリーニングだけを行うような見せかけの予防処置は、
予防の効果が低く、本当に歯を大切に思う患者様のためにはならないので、
費用対効果の十分にある予防処置を受けることが大切です。