「うがいで虫歯菌を全滅させる」
という方法を最近ネットで良く見るようになりました。
もちろん全滅させるのは難しいのですが、
うがい液がうまく作用した所はかなり虫歯菌を減らすことができます。
この方法、最初は歯周病菌を減らそうというコンセプトで開発されたものですが、
基本的に口の中の細菌がみんな死んでしまうので虫歯菌もいなくなるわけです。
実はこのような取り組みは以前からも行われて来たのですが、
お口の中全体を消毒してしまうと有益な菌も殺されてしまい、
口内環境のバランスが崩れるということで反対されて来ました。
口内環境のバランスを崩さずに歯の周りだけを消毒するために、
マウスピースを活用する方法が15年くらい前から提唱されています。
ここに来てその方法を無視し、
お口全体を消毒するという方法が再び流行り始めたのはなぜなのでしょうか。
その理由は、ある殺菌剤が他の殺菌剤よりも体の細胞に対して優しい、
といううたい文句が歯医者の中で評判になったのが要因のようです。
その商品が本当に体に優しいのか、
賛否両論あって本当のところはまだわかりません。
良い面ばかりを見て、
流行っているからと飛びつかずに、
冷静にその方法の活かし方を考える必要があります。